石井クリニックのドクターに聞いてみた!vol.1 <田中麻紀子先生>

石井クリニックのドクターに聞いてみた!vol.1 <田中麻紀子先生>

石井クリニックのドクターのお話を、ジャーナルでも定期的に発信していきます!
第1回は、今年2月から金曜日の診察を担当してくださっている田中麻紀子先生にお話を伺いました。



秋に増える肌トラブルとその対策
~季節の変わり目に肌を守るために~
秋は気温や湿度が急激に下がる季節です。
過ごしやすい反面、肌にとってはストレスの多い時期でもあります。
外来でも「急に乾燥してきた」「肌がかゆい」「ニキビが悪化した」といったご相談が増えるのがこの時期の特徴です。

秋に肌トラブルが起こりやすい理由
1.    急激な湿度・気温の低下
秋は空気の乾燥が一気に進み、肌の水分が蒸発しやすくなります。その結果、バリア機能が低下し、かゆみ・赤み・乾燥といったトラブルが生じやすくなります。

2.    紫外線ダメージの蓄積
夏の紫外線による影響は秋に表面化します。角質の厚み、シミやくすみなど、肌の変化が目立つケースも少なくありません。

3.    花粉・ハウスダスト
秋にはブタクサやヨモギなどの花粉が飛散します。これらが肌に付着することで、敏感肌の方は炎症やかゆみを起こすことがあります。


秋のスキンケアのポイント
1.    保湿の見直し
夏のさっぱりケアから、保湿力の高いアイテムへ切り替えましょう。
水分(化粧水)+油分(乳液やクリーム)をバランスよく取り入れることが大切です。
セラミド・ヒアルロン酸・アミノ酸などの保湿成分を含む製品は角質層を健やかに保ちます。オイルだけに頼らないケアも重要です。

2.    紫外線対策を継続
「秋だから日焼け止めは不要」と思われがちですが、UV-A(肌の奥まで届く紫外線)は秋も高い値を示します。
シミやシワの原因となるため、通年での日焼け止め使用をおすすめします。

3.    肌を清潔に保つ
外出後は花粉やホコリを洗い流しましょう。
過剰な洗顔はバリア機能を壊す原因になるため、帰宅後は軽いぬるま湯洗顔、本格的な洗顔は就寝前に行うとより効果的です。


「石井クリニック発酵マスク」の活用と効果
当院でおなじみの「発酵マスク」は、診療はもちろん、私自身も家庭で活用しています。
特に息子のニキビに対して、治療薬だけでは効果が不十分でしたが、このマスクを取り入れることで改善が見られ驚きました。
患者さまからも「肌の調子が安定した」「赤みや乾燥が軽くなった」とのお声をいただいています。
皮膚常在菌のバランスを整えることで、バリア機能が正常化していくのだと思います。
発酵由来の成分は善玉菌のエサとなり、「自らの肌が持つ健やかさ」を引き出すサポートをしてくれます。
ニキビ・アトピー・敏感肌など、肌トラブルにお悩みの方にとって有効な選択肢の一つになるでしょう。


日々の生活習慣も大切
スキンケアに加えて、生活習慣の見直しも肌の調子を整えるために欠かせません。

•    質の良い睡眠(肌の再生は睡眠中に進みます)
•    栄養バランスのとれた食事(ビタミン・ミネラル・タンパク質の摂取)
•    適度な運動やストレスケア

外からのケアと内側からのアプローチを組み合わせることで、肌は確実に変わっていきます。

秋は乾燥・紫外線・花粉など、肌にとって過酷な環境になりやすい季節です。
「保湿・紫外線対策・洗顔」という基本をしっかり行い、さらに「発酵マスク」のような心強いアイテムを取り入れてみてください。
「何をやっても肌荒れが改善しない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
医師の視点から、適切なアドバイスや治療をご提案いたします。