<みどり院長インタビュー> その「乾燥肌」、実は炎症が原因かも?!イボとの関係とは?

<みどり院長インタビュー> その「乾燥肌」、実は炎症が原因かも?!イボとの関係とは?

「カサカサしているから、しっかり保湿しなきゃ」…そう思って高級オイルやクリームをたっぷり塗り込んでいませんか?
実はその行動が、肌トラブルをさらに悪化させている可能性があります。
石井クリニックの今野みどり先生に、乾燥肌と炎症の違い、そして正しいスキンケアの考え方について伺いました。


■「乾燥」と「炎症」は見た目が似ている
乾燥性皮膚症とは、角質がめくれてカサカサする、いわゆる「粉をふく」ような状態のことです。
医学的には「皮脂欠乏性湿疹」や「乾燥性湿疹」とも呼ばれます。摩擦が加わることで皮膚炎が悪化するケースもあります。
ここで注意が必要なのが、「脂漏性皮膚炎」という別の疾患です。
脂漏性皮膚炎でも同じように角質がめくれてカサカサして見えるため、多くの方が「乾燥だ」と勘違いしてしまいます。
見た目がそっくりでも、原因が違えばケア方法も正反対になります。


■オイル保湿が逆効果になることも
「乾燥している」と思って保湿オイルやクリームをたっぷり塗った結果、逆に症状が悪化してしまう人がとても多いと、みどり先生は言います。
脂漏性皮膚炎の原因は皮脂による炎症であるため、さらにオイルを足すことは「油でかぶれているのに、また油を塗る」行為になってしまうのです。
「最近、オイル美容が流行していますが、最初にオイルを塗ってから化粧水をつけるやり方はおすすめしません。オイルを塗ると化粧水が入りにくくなってしまいます」とみどり先生。
本来、保湿とはオイルで覆うことではなく、肌そのものに水分を届けることです。セラミドやヒアルロン酸など、角質層を潤す成分を使うことが基本です。
水分量が不足している状態でオイルだけを塗っても、根本的な保湿にはなりません。


■オイルとイボの意外な関係
さらに驚くべき話として、オイルの使用が「イボ(ウイルス性皮膚腫瘤)」の増加につながるケースも多いとのことです。
「急にイボが増えた」という患者様に話を聞くと、オイルを使用しているケースが多いそうです。
「オイルが毛穴に詰まるというより、イボの原因ウイルスがオイリーな環境を好むのだと思います。乾燥よりも、油分が多い環境でウイルスが活発になるようです」とみどり先生は分析します。
小さなザラザラしたものも、毛穴にできていなければイボである可能性があるそうです。
ただし、目の周りなど本当に乾燥しやすい部分に、仕上げとして少量使用することは問題ないとのこと。大切なのは、使用量と使うタイミングを適切にコントロールすることです。

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■まとめ:今日からできる正しいスキンケア

・カサカサ・粉ふきは「乾燥」だけでなく「脂漏性皮膚炎」の可能性もある
・オイルを使う前に、まずセラミド・ヒアルロン酸などで水分補給を行う
・イボが増えたと感じたら、オイルの使い方を見直してみる

自己判断でのケアに限界を感じたら、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
肌の悩みは人それぞれです。
専門家の診断をもとに、自分の肌に合ったケアを見つけることが大切です。